“年収5000万フリーランス”への教科書 by 小倉広

“年収5000万フリーランス”への教科書 by 小倉広

5. Product- オリジナルの制作過程

<このページのまとめ>

◆ おカネを使おう、セコさは全て現れる
◆ 本なんて片っ端から買えばいい
◆ 過当競争を避けるのはオリジナル
◆ “中途半端な先生”よりも”最高の生徒”であれ
◆ 実録「小倉広の任せる技術」誕生までの2年間

自己投資

ここから商品・サービスの作り方です。大前提は、あなたは高級品であるということです。ふさわしい自己投資が必要です。おカネ使いましょう。

あ、このセミナーは無料でした(会場笑)。そこは主催のメイクスさんに感謝するとして、何十万円するようなのも行きましょうね。僕も幾つも行ってきました。全然モトとれますよ。

自己投資は、たまに当たればいいんです。だって、これは「消費」ではなくて「投資」だから。毎回モトを取ろうとするとダメです。たまにハズれることはありますよ。でもそんなの気にしてたら投資じゃないですよね。Amazonだって片っ端から買えばいいんですよ。何十冊買っても、たった数万円じゃないですか。1つでもおカネになればいいじゃないですか。

「貯めてから使え」ってよく言うじゃないですか。でも僕は、まず使ってしまいます。僕の場合、ですよ。たとえばプライベートでも割り勘もしない、基本おごってます。ただ、おごることがふさわしくない場面はあり、セミナー後の懇親会はその1つですね。

おカネが貯まりそうになっちゃったら、寄付してでも残しません。そんなだから、おカネ貯まらないです。でも、おカネは天下の回りモノですから、使わないと入ってこないんです。

これは精神論ではありません。スピリチュアル系ではそんなこと言われてますけどね。なぜかというと、セコさって全部出ちゃうからです。コンサルは高級品だから、セコかったら終わりなんです。

しかもコンサルのような知的活動では、有り物だけでは、あっというまに陳腐化します。ケチり始めたらそこから半年も持たないんじゃないかな。つまんない奴になっちゃいますよ。

では、おカネを何に対して使えばよいのか? テーマ選定のお話をしましょう。

レッドオーシャンを避けよ

「稼げないコンテンツ」があります。例えば僕らの業界では、20年くらい前から「コーチング」が流行ったんです。ブワーと流行って、ブワーと落ちました。

良い手法ではあるんですよ。お客さんに喜ばれるし、やってる方もやりがいがあります。

問題はそこからで、コーチング先駆者の人たちがコーチ育成会社を作って、ライセンスを発行し、大量のコーチが世に溢れました。過当競争、レッドオーシャンです。

すると、質の低い多数のコーチに引っ張られて、単価がどんどん落ちていったんです。僕らコンサルタントの勝負は単価だから、こうなったらもうダメです。一時は年収1億いってたような草分けの大先生ですらコーチングで食えなくなって、コーチングの看板を下ろして、別の看板に掛け替えたくらいです。

この歴史から学ぶべきは、他の人にはできないオリジナルコンテンツが必要だということです。

オリジナルを創れ

私のオリジナルコンテンツの1つは「任せる技術」です。生まれたのは7年ほど前、ある本を執筆しながらです。書く内容は十分あるけどテーマ設定に苦労していました。ああでもない、こうでもない、と悩みながら、途中で降りてきたアイデアの1つです。これが当たりました。

このテーマは、ニーズもあるんですが、ライバルがいないんです。

企業の担当者
「任せる技術」と言えば小倉先生!
というオンリーワンのブランドができて、競争のないブルーオーシャンが現れました。

「アドラー心理学」もはじめはブルーオーシャンだったんですが、最近みんなやってますよね(笑)。ライセンスもばんばん出されて。
ただ僕は、はじめから「アドラーをビジネスで活用する」という切り口でやっていて、そこはほとんど誰もいないんです。だから大きな会社の仕事は全部僕に来るんですね。

視点を売れ

稼げないコンテンツのもう1つは「知識と作業」です。資格・ライセンスに頼るのもその1つですね。僕は資格は運転免許しか持ってません。

稼げるコンテンツを産むのは、「視点」です。制度や仕組みなどの教科書的な情報をコンサルタントが教えるのではなくて、お客さん側の視点を変えることです。

初心者でもコンサルティングはできる

たとえば初心者の視点”でも売ることができます。

コンサルタントは普通、ある分野をマスターして専門家になってから売ろうとしますよね。でも僕は、初心者のうちからでも商品化する場合があります。アドラーもそうで、学び始めて4年目から本を書き始めました。

実は、僕自身はためらいがあったんです。すばらしい先輩方が何人もいらして、僕はもっと経験を積んでから、と思っていました。でも出版社から「初心者ならではの視点がありますよ」と言われました。

そこで考えました。僕はその時点で20年ほど研修講師やコンサルタントとしての経験があって、この範囲内では自信があります。アドラーの部分は初心者ですが、なんとかなるだろう。最終的にお客さんが満足するならいいんじゃないの?ということです。

これが過去最高のヒットになりました。そして始めてみれば、ノウハウは急速についていきます。

あっというまに

企業の担当者
アドラーをビジネスで活用するなら小倉先生!
というブルーオーシャンが現れました。
逆に、それくらいのスピード感覚でないと厳しい面もあるかもしれません。

“中途半端な先生”よりも”最高の生徒”であれ

当然ですが、学んだことをそのまま使って商売するわけにはいきませんよね。そのまんま使うのは法律違反だし、ちょっと変えた程度でも薄っぺらくてしかたがない。やはり自分のオリジナルにし直さなければいけません。

ここで大事な法則があります。「教えようとするとうまくいかない」のです。

僕らの研修コンサルティングの仕事は教える仕事なんですが、

人から学んだことをどうやって教えようか?
と思っている限りは、薄っぺらさが抜けないんです。
どう生徒として使うか?
に集中したほうがいいです。

自分が学んだことを、自分の日々の生活の中で生徒として使って、うまくいった、いかなかった、その個人としての体験なら人に話せます。その方が厚みが出て、早く人に伝えられるようになります。学んだら、やってみることです。

この体験に対して、さらにアイデアを加えていきたいなら、日頃からアンテナを張って、考え続けるしかないでしょうね。ブレインストーミングとかナントカ法とか、アイデアの発想法ってありますよね。でも大事なのは、「なんでこんなことが起きてるのかな?俺だったらどうするのか?」という単純な好奇心だと思います。

たとえば、小さい子供は何でも質問するじゃないですか。「電気って何でつくの?」とか。それがいつのまにか、疑問を持たなくなるじゃないですか。でも子供みたいに疑問を持ち続けて、これは何で何で?って考え続けていくことはできますよね。

「小倉広の任せる技術」誕生までの2年間

僕自身の体験をお話しましょう。僕の看板商品の「任せる技術」は、ライバルがいない、とさっき言いましたよね。なぜいないのか? それは僕自身が、自分の会社で任せる体験をしてきたからです。

小倉
100%君らに任せる、僕はもう現場には行かない
って言って。
そしたら売上半分になって、2年間僕の給料なかったんです。2年間給料ないと家賃も払えなくなって、情けないけど、40歳過ぎてお母さん、お姉ちゃんに借金したんです。それでも任せたんですね。2年後に、僕が一人で頑張ってた頃の数字を超えました。

壮絶な体験じゃないですか? これで「任せる技術の小倉さん」というブランドができたんです。


でもこれ、計算してやったんじゃなくて、自分がやりたくてやったんです。自分が走り回って稼ぐのが嫌になっちゃったんです。部下が本当に成長しなかったら会社やってる意味ないと思ったんです。個人的な感情から始まってるんです。

これ飲んでる時に話してると、みんなが
すごい!すごい!
って聞くんです。 あーこれ凄いんだ、と思って、「任せる技術」という研修ができて、本にもなったんです。

えてして、すごい体験って、自分ですごいって気づいてないんです。

僕の友達の一人は、事務整理のファイリングのコンサルで生きます。普通ファイリングくらいでコンサルタントになれるって思わないじゃないですか。でも、できているんです。自分で気づいていないことが、きっとあります。

だから、みなさんも「自分の体験」を探してみてください。逆に、よそからの受け売りではダメです。友達としゃべって、「これ、すごいね!」って言われたことはコンテンツになります。

ここまでお話して、結局、自分自身の体験が核であるということです。「生き方」が問われているんです。次のページ” 6. まずやってみる、という生き方 “で詳しくお伝えしましょう。