“年収5000万フリーランス”への教科書 by 小倉広

“年収5000万フリーランス”への教科書 by 小倉広

6. まずやってみる、という生き方

<このページのまとめ>

◆ できるかどうかではない、やりたいかどうかだ
◆ 行動して変わる自分自身がある、それでも変わらないものが人の本質
◆ カミさんの提案には3択:はい・イエス・よろこんで
◆ 優先順位の通りに行動しても、枠を超えられない
◆ ご縁を感じたら、損得計算せずに動いてみる

マラソン未経験でサハラ砂漠マラソンへ

ここまでのお話を確認すると、おカネを使って学び、やってみることで、コンサルタントが育ちます。これは仕事に限らず、生き方全体についての僕のスタイルです。僕は何にでも、後先を考えません。気になったらやってみます。「あとでやろう」とは思いません。今やるんです。

これを僕らの仲間では「ノータイム・ポチ」と言ってます。気になった瞬間に購入ボタンをポチっとクリックするんです。誰にでも勧めるわけではありませんよ。僕はこうだ、という話です。

この産物の1つが、5年くらい前に7日間で260kmを踏破するサハラ砂漠マラソンです。日中は気温が50℃まで上がり、夜には5℃まで下がります。朝起きると砂が顔の上に積もっているので目のくぼみにたまった砂を振り落として起きて、50℃の砂漠を走るんです。

僕、申込前に一度も普通のマラソンを走ったことなかったんですよ。

友達の石田淳さんが完走して、完走おめでとう!と一緒に飯食っていて、話し聞いていると、淳さん楽しそうなんですね。そして、

石田淳さん
小倉さんね、走れるか走れないかなんて、どうでもいいんだよ!
そんなのわかるわけないんだよ!
あなたがやりたいかやりたくないか、それだけなんだよ!
と言われて、その夜にサハラマラソンを申し込みました。

鎌倉生活の始まりと終わり

3年ちょっと前には、鎌倉に移住しました。きっかけはカミさんの一言。

カミさん
あなた都会で疲れているから、鎌倉あたりでゆっくりしたら?
僕はカミさんの提案には、はい・イエス・よろこんで、の3つの選択肢しかないですから、僕の返事は、
小倉
はい、よろこんで!
3年くらい賃貸で住んだあと、一戸建てを建てました。70年前の上海ブリックとか、100%無垢素材とか、暖炉とか、無茶苦茶こだわりました。一生住むつもりで建てて、1年住んで、また東京に戻ったんです。

人間ていうのは変わるんですよね。価値観はコロコロ変わります。やってみないとわからないんです。
僕は当初こう考えていました。
「仕事でバリバリ稼ぐのは3040代でいい。自分は50をすぎて、もう次のステージ、都会暮らしは卒業だ。そろそろアーリーリタイアメント、鎌倉はピッタリだ!」

鎌倉は実際、最高だったんですよ。毎日海で犬の散歩して。仕事をめっちゃ減らして、講演も年50本くらい断って。3週間くらい海でのんびりしてたりして。

でも、ある日、カミさんが言ったんですよ。

カミさん
アンタ、おじいさんみたいになってるよ!
昔の忙しかったときのほうが活き活きしてたよ!
なんか最近怖いよ!

小倉
え? じゃあどうしたらいいの?

カミさん
もう東京戻ろう?

小倉
ぇえ?!?! 家も建てばかりなのに?!?!

でもカミさんの声は神さまの声だから、はい・イエス・よろこんで、の3つの選択肢しかないから、

小倉
はい、よろこんで!

と東京都心に戻って賃貸生活をしています。鎌倉にいるときに保健所から中型犬を二匹引き取ったんですが、中型犬を複数飼える賃貸はなかなかないんですね。ずいぶんと割高な引越し先になりました。

やってみてわかった自分の心

最高にこだわって建てた鎌倉の家を売ったのは残念でしたが、また仕事めっちゃできて、すごく楽しいです。カミさんにも

カミさん
また活き活きしてきたね!
と言われました。やはり人間てタイプがありますよね。僕は、のんびりしていたらダメ、忙しいのが好きみたいです。これもやってみないとわからないんですよね。

僕は心理学が好きなので、自分を素材にいろいろ探求しています。この件でわかったのは、どうやら自分の中にこんな序列があったということでした。

都心でバリバリ働くのは、それはそれでステータスだけど、ちょっとダサい。もっと素敵でオシャレな人生は、都会を捨てて、海の近くでの生活。そんな生活は、都会よりもステータスが高い。

要は序列を付けていたんです。でも、そんな序列はないとわかりました。自分の頭の中で勝手に序列を付けていただけで、本当にあるのは自分のタイプ、それは変わらないんです。

優先順位では枠を超えられない

おもしろそうなら今すぐやっちゃう。これ、優先順位が高いものを後に飛ばすということです。相手がいたら、

小倉
ごめんね!
って言って後回しにしちゃう。これ、けっこうあります。だから、はじめから優先順位は付けません。

おもしろいか、の基準は、「ご縁」があるか、です。おカネもご縁に対して使います。損得をいちいち計算しません。たとえば友達がすばらしい社会貢献活動をしていたら、即、惜しみなく協力します。

ボランティアも自由に続けています。世の中には何億円と寄付される方もいますが、やはり私は知識・情報で貢献するのがレバレッジが効くと思うので、人間塾やアドラーなど興味のあるテーマの勉強会を、仲間たちと無料で自由にさせてもらっています。

枠に収まる人って、優先順位通りなんですよね。そうすると上手くいくけど、枠から出れないんです。枠を壊してみたい人は、「ご縁順位」で動いてみるといいですよ。

縁があるかも?
という直感に従うと、優先順位は壊れますよ。

ただ、僕は枠を壊そうと思っているわけではなくて、単にADHD(注意欠陥・多動性障害, Attention-deficit hyperactivity disorder)傾向だから、やりたくなったらやっちゃうだけなんですけど。やってみると、おもしろいですよ。

最後は連載のまとめ、” 7. アドラー流、自分らしい働き方 “です。とても大事なことを2つ言います。あと一息、お付き合いください。