“年収5000万フリーランス”への教科書 by 小倉広

“年収5000万フリーランス”への教科書 by 小倉広

7. アドラー流、自分らしい働き方

<このページのまとめ>

◆ “自分にOKを出す” その本当の意味
◆ 行動を変えるか、認知から変えるか
◆ 短所まで全て含めて、あなたの価値だ
◆ 気の合う2割、気の合わない8割、相手は2割だけでいい
◆ 高みを目指す過程に価値がある

まとめ1. 心を学ぶということの本当の意味

おカネを惜しまず自己投資をしましょう。では何を学ぶべきか? 上手くいっている人は、みんな心とコミュニケーションを学んでいます。弁護士でも会計士でもプロ営業でも同じです。本気で学ぼうとすると平気で数十万とんでいきますけど、徹底的におカネ使いましょう、楽勝でモトとれますよ。

すると、どうなるか?たとえば、

自分にOKを出す

というテーマがあります。これ本当に、わかっていますか?できていますか?

これ、稼げていない人はできていません。なんか暗いんですよ。反省の弁が多いんです。

暗いコンサルタント
私なんかが、こんなことできるはずがない
私、まだダメでしょうか
今日も失敗した
と自己否定から入っていくんです。

でも、自分にOK出さないとダメなんですよ。上手くいってても上手くいってなくても、自分にOK出さないとダメなんです。
自分にOK出したコンサルタント
前よりもよくなってるな!
よし、いいぞいいぞ!
となって、それが結局、お客さんへのサービスにも直結するんです。

“単価アップ”も心の問題

今日の話、「いかに単価を上げるか?」からスタートしてるじゃないですか。この問いは「いかにお客さんへの価値を上げるか」であると同時に、それと同じくらい自分自身の「心の問題」なんです。

  1.  自己肯定感をどれだけ上げられるか?
  2.  堂々と高いフィーを請求できるか?
  3.  やったことのない仕事でも「きっと自分ならできる」と無防備にでも自分を信じられるか?

です。できないのは、

稼げないコンサルタント
私なんかが、こんな値段をつけていいの?
って自分でブレーキをかけているんです。

その背景には、アドラーでいう「私的感覚」(Private Sence, Private Logic)、コーチングや自己啓発の世界でいう「ビリーフ」の問題があります。

自己概念

自分をどう定義づけているか

世の中をどう考えているか

という話です。単なる金額の話じゃないんですよ。踏み出せないあなたは、心の中に枠がありませんか?まず壊しましょう。

冒頭に言った「心を理解する」とは、ここまで理解している、ということです。

そうはいっても実際、自分の価値に自信ありません、値付けにも自信が持てません、という人は多いですよね。見えないものを扱う商売とはそういうものです。僕なんかでもいまだに怖くなることがあります。

小倉
オレなんかでいいだろうか?
これでいいんだろうか、お客さんを満足させられるんだろうか?
と。
いまだに来るんですよ、心の問題が。これだけ何十年とやってても、来るんです。

心のブロックの外し方

どうすればいいか?は、それはそれで1日のセミナーができるぐらいの話なんですが、アプローチは2つ。

一つは、CBT=コグニション・ビヘイビア・セラピー、認知行動療法のうちの行動から変えていくアプローチです。「いつもへりくだっているけど、今日は堂々とやってみる」とか、「いつも10万円でやってることを15万円でやってみる」とか。

こうして行動を変えてみると、

ああ、自分の世界は偏っていたなあ!
と世界が変わって見える。これが一番やりやすいです。自分一人でもできますね。

CBTのもう一つの側面はもう一つは、「認知そのもの」をガラッと変えていく。これはすごく難しいアプローチで、心理療法を専門家にやってもらう必要があります。多くのケースでは子供の頃からやっていく。これはものすごく難しく、素人同士では難しいでしょう。こうゆうのやってるとおカネかかるんですよ。何十万とね。(笑)

僕も、今まで自分が学んだ色々な心理学のトレーニングの成果を、自ら活かしています。
自分にセルフカウンセリングをしながら、

脳内セルフカウンセリング
いやいやキミ、これまでこんなことしてきたよね、今こんなふうにできてるよね、お客さんもこんなこと言ってくれてるよね。

脳内セルフカウンセリング
今キミは、何か心の罠にはまってるんじゃないかな?メンタルブロックに動かされてるんじゃないかな?
とチェックリストをやっていきます。

するとね、治るんですよ。 こういうことを積み重ねながら、だんだんと心がブレなくなっていくんです。恐怖心が来るのが、前は3日に1回だったのが、だんだん1週間に1回になって、1ヶ月に1回になって、 年に1回になって。ゼロにはならないんですけどね。

こういう事って結構大事かなと思います。自分の中の恐怖心にきちんと向き合うこと、それを正しい方法で解消していくことです。その上で、自分の力を少なくとも100%出し切ること、少しでも良い商品・サービスを作ることです。

まとめ2. 短所を伸ばせば武器になる

これで今日の話、ようやく終わりました。

全部、僕の個人的な体験談です。僕のキャラまるごと全部の上に成立しているものです。いろいろ使い回せる汎用パーツじゃないんですよね。真似したくないかもしれないし、真似できないかもしれないし。皆さんに委ねるしかない。

これアドラー心理学の言葉で「パッケージ・ディール」といいます。バラ売りしません、セット販売ですよ、ということです。

何かっていうと、私、小倉広は、すごいせっかちで多動・衝動的で、勢いでばーって動くけどめちゃくちゃミスが多くて、おっちょこちょいで、失敗もするし、勢い余って人を傷つけたりもする。あんなこと言わなきゃよかった!しなきゃよかった!ってこともしょっちゅうある。

良い面と悪い面と、裏表があるんです。だから後で後悔をすることも多いし、落ち込んでうつ病にもなりました。

じゃあ僕の、このね、おちょこちょいで失敗が多くて、すぐに人にばーっと言っちゃう、これを治そうとすると、良いとこなくなっちゃうんですね。良いところとセットだからね。僕は今日はお話ししたことが全部セットなんです。

皆さんにもそれぞれのパッケージがあるはずです。短所だけ直すって不可能なんです。短所がなくなったら長所もなくなっちゃう。だから、いかに短所を受け入れて自分に”OK”を出すか。さっき言った「自分にOKを出す」という話です。「短所も含めて俺なんだ」「私なんだ」と一つのパッケージにして、それに合ったやり方をしていくんです。

突き抜けるからコンサルタントになれる

最後の最後がこんな、「僕のパッケージだから皆さんと違う」というと、

みなさん
じゃあ今日の話は何だったの?
っていう話になっちゃうんですけど(笑)、でも、そんなもんでしょう。
本でもセミナーでも、みんな同じようなもんですよ。誰にでも当てはまるんだったらおもしろくないし、そうやって自分のことを中途半端に直していくと、つまんなくなっちゃいますよ。

だってコンサルなんて、突き抜けてないと商売にならないからね。逆に言うと、「あなた自身の短所を伸ばしていく」ぐらいでいいんじゃないでしょうか。短所も引き受けていかないと自分らしさが出ないから。

さっきも言いましたけど、私、若い頃お客さんに

お客さん
小倉さん生意気だからいいんだよ、
俺の若い頃みたいで生意気だな。
ってよく言われました。 それも短所込みの話で、ありのままの自分らしさで行くしかないんです。

自分らしくないことをやろうとすると、変にかっこつけたヨソイキの薄っぺらなやつになるんですよ。

でも自分らしくやっていると、短所があっても、少なくとも力強いんです。

お客さん
この人、嘘をついてない。
って無茶苦茶リアリティあるんです。

そのためには、自分らしくあって、自分の気の合うお客さんだけ選んで、自分らしさで勝負して、自分の欠点は直さない。おっちょこちょいかもしれんけど、なんか人間的魅力があっておもしろいっていう人になってください。

それで仕事にならなかったら、無理ですから。そんなお客さんサヨウナラ、でいいんです。世の中っていうのは、気の合う2割がいて、気の合わない8割がいます。合わない8割から仕事もらわなくたっていいんです。みんなに好かれようとしないことです。

でもほとんどの人は自分らしさを隠して、教科書通りの人を演じて失敗するんです。 そうすると、そんなコンサルタントはすごいつまんないんです。

是非、皆さんなりの「パッケージ・ディール」を見つけて、自分らしさのセットそのまんまで勝負してください。

収入と幸福

そして最後に。今日は「5000万稼ぐ」と銘打ったセミナーですが、5000万が幸せだとすれば、実現するまでは不幸ってことじゃないですか。それは年収1000万円でもなんでも同じことです。そうではなく、高みを目指す過程を楽しんでいってほしいと思います。

自分の心と向き合いながら、自分らしく目指していけるのなら、それが幸せな人生ではないでしょうか。

 

< 講師紹介 >

 小倉広(おぐら ひろし)

株式会社小倉広事務所 代表取締役。一般社団法人 人間塾代表理事。一般社団法人 日本コンセンサスビルディング協会代表理事。 日本経済新聞社 BIZアカデミー講師、SMBCコンサルティング講師。

大学卒業後、株式会社リクルート入社。事業企画室、編集部、組織人事コンサルティング室課長など主に企画畑で11年半を過ごす。その後ソースネクスト株式会社(現・東京証券取引所市場第一部4344)常務取締役、コンサルティング会社代表取締役などを経て現職。

大企業の中間管理職、公開前後のベンチャー企業役員、中小企業の創業オーナー社長と、あらゆる立場で組織を牽引。 しかし、リーダーシップ不足からチームを束ねることに失敗し二度のうつ病に。一連の経験を通じて「リーダーシップとは生き様そのものである」との考えに至る。

アドラー心理学と企業組織の双方を熟知した数少ない専門家であり、「任せる技術」など若手リーダーへの実践的リーダーシップ術を伝える専門家としても知られている。

※この記事は、2018年8月開催セミナー「年収500万円しか稼げないコンサルタント 年収5000万円稼ぐコンサルタント」(東京・渋谷 株式会社メイクス カンファレンスルーム)の内容を編集部にて再構成してお届けしています。

(構成:ウェルビーイング・ラボ編集部)